7月30日(火)、東京ミッドタウンホール&カンファレンスにて開催された「GTC Japan 2013」に、ISPが出展しました。
by 技ラボ編集部 2013/07/31
——ご来場いただき、誠にありがとうございました。
7月30日(火) 、国内最大のGPUテクノロジーイベント「GTC Japan 2013」(東京ミッドタウンホール&カンファレンス)に、ISPが出展しました。
ISPはこの日、最新のGPUアーキテクチャとCUDAを活用した、世界初となるカメラ入力による4Kリアルタイムクロマキーを展示。さらに、クロマキー合成&美肌エンジン両方のリアルタイム処理という、独自の技術展示を行いました。
「動く自分」にクロマキー処理、
しかも4Kリアルタイムで映し出される、インパクトの大きい演出
“CUDAを作った男”、Ian Buck氏による基調講演をはじめ、GPUコンピューティングの著名人が登壇する講演会場の出入り口――。
この日のイベント会場内でおそらく最も目立つこの場所に、ISPは56インチの4Kモニタを設置し、ROBUSKEYによるリアルタイム4Kクロマキー処理の技術展示を実施しました。
受付を済ませた来場者、そして基調講演の受講を終えた参加者が、エントランスの広い空間を歩き始めます。するといつの間にか自分の姿が4Kカメラの“被写体”となっていて、56インチモニタに表示される美しいサンゴ礁のムービーを背景に、人と話したり立ち止まってポーズをとる姿が、モニタ上に映し出されている・・・!
まるで南国の海の中にいるような、きれいに画像合成が施された高精細映像に、ある人は真剣な表情で4Kモニタを見つめ、ある人は子どものように無邪気な笑顔になって、リアルタイム・クロマキー体験を楽しまれていました。
この技術展示は、ISPが培ってきた高速化技術を、話題の4K/8K映像の分野に発展・展開していく取り組みの一環として開発したもので、この7月に実証実験に成功したばかりの技術がベースになっています。クロマキー処理部分には、Keplerアーキテクチャ最強のGPUカード「NVIDIA GeForce GTX TITAN」を使用。
また、本展示には放送機器メーカーのアストロデザイン様にもご協力をいただいています。
【参考】ゴーゴー 4Kクロマキー! ~世界初の、カメラ入力による非圧縮4kリアルタイムクロマキー
(ISP 事業本部 第3事業セグメント 赤堀 雄)
クロマキー合成と美肌エンジン、
その両方をリアルタイムで処理する“離れ業”
ISPスポンサーブースでは、クロマキー合成と、美肌エンジン「珠肌(たまはだ)」の両方をリアルタイムで処理する、当社ならではの技術を出展しました。この画像処理アプリケーションは、フルHD(2K)で実施しています。
簡単なキーボード操作で瞬時に背景画像を切り替えたり、美肌処理の強弱を調整したりしながら、世界でここでしか体験できないユニークなデモを、来場者の皆様に楽しんでいただきました。
【参考】リアルタイムでROBUSKEY&珠肌! ~とてつもない処理速度!
来場者からいただくさまざまなご意見・ご感想には、ISPが市場から何を求められているのかということが、凝縮されています。私には思いつかないような視点から具体的なご要望をいただくと、やはり驚きがありますね。そうしたご要望を製品開発に活かしていくことも、もちろん忘れません。
(ISP 事業本部 第3事業セグメント 先田 裕美子)
「今回の技術展示に向けて、GPUとグラフィックボード、RAIDカード、およびSSDの間のバスをいろいろな組み合わせで接続し、ボトルネックがないように、そして最大のパフォーマンスが発揮できるように、ハードウェアをチューニングしています。
今後も、当社とISPがしっかり手を携えて、お客様の多様な要求を汲み取っていけるような関係を、強化していきたいですね」。
(株式会社サードウェーブテクノロジーズ 営業部 産業システム営業課 課長 塚本 丈英氏)
“未来のお客様”に出会えたことにも感謝
40社以上のスポンサーが集まり、50 を超えるセッションが開催された「GTC Japan 2013」。
年齢層も実に幅広く、団塊世代のベテラン技術者/研究者からティーンエイジャーまでさまざま。ISPブースにも、じつに幅広い世代のGPU テクノロジー関係者に、お立ち寄りいただきました。
とりわけ印象的だったのは、複数の高校生グループに、当社製品への関心を持っていただいたことです。リアルタイムで高精度に処理されていく画像処理技術の“謎”を解明すべく、ISP技術者への質問が相次ぎました。私たちも真剣にお答えし、また、わかりやすい言葉遣いを心掛けました。
“未来のお客様”に出会えたこと・・・。もしかすると、このことが、「GTC Japan 2013」出展の、最大の成果だったのかもしれません。
来場者の皆様、そしてパートナー企業の皆様に、あらためて御礼申し上げます。