ISP独自のクロマキー合成アルゴリズムをプラグイン化した「ROBUSKEY for Video(ロバスキー動画版)」は、CMやテレビ番組だけでなく、企業広報にも使われています。今回は、そんな事例としてKVH様の動画プロモーションをご紹介します。
KVH株式会社 デジタル・マーケティンググループ シニアマーケティング エグゼクティブの北條秀興さんは、お客様事例紹介や、サービス紹介映像を社内で制作し、動画による企業プロモーションを推進。YouTubeチャンネルに登録された数多くのプロモーション映像は、すべて北條さんを中心に社内制作されたそうです。
2011年2月、北條さんは、プロモーション用の合成動画を自分たち自身で制作したい!と、ROBUSKEYのデモを見るために渋谷のISPオフィスまで出向いてくださいました。どんな機材が必要か、背景のグリーンバック素材にはどんな製品があるか、ソフトウェアは何を使うとよいかなど、私たちも一緒に検討しました。
そんなご縁で、この技ラボにご登場いただきました。
企業プロモーションに動画を積極活用
2011年にコーポレートサイトをリニューアルするにあたって、映像コンテンツをサイトに組み込み、サービス紹介や、事例紹介、プロモーションなど、動画を使って私たちのビジネスをより潜在顧客にわかりやすい形でアピールしようと思ったのが始まりです。
またトレンドとして、パソコンからだけでなく、スマートフォンや、タブレットからでも映像を見ることができるようになり、テキストを読むより動画を見る人が増えてきていると実感しています。そのため、2ヶ月おきに出す弊社のニュースレターにも、動画をできるだけ入れられるように準備しています。
[サービス紹介動画]
ポイントは分かりやすさと
ブランドイメージ
お客様の事例紹介映像は、ビジネスをわかりやすく伝えることができるだけでなく、お客様からの信頼や安心感、満足感を伝えることが大事です。
事例紹介映像ではグリーンバックを使って映像のスタイルを統一させることで、ブランドイメージを統一することができます。よりプロフェッショナルな映像に見える効果もあります。これは、ブランディングの観点で、とても重要なことです。
また、サービス案内でもグリーンバック合成を使っています。PIP映像(ピクチャーインピクチャー)でアニメーションと人物を合成して、サービス内容をわかりやすく伝えることができます。
[お客様事例紹介動画]
動画によるプロモーション効果
制作した映像を会社の本社ロビー、データセンターのロビー、海外支店、各種イベント、セミナー、会社説明会、営業プレゼン、コーポレートサイトに展開しています。
映像がなかった頃よりも、より多くの人にKVHがどんな会社なのかを映像を使って伝えることに成功しています。
映像を見て、うちに入社しようと思った人もいるようです。そういう意味でも、ブランディングやプロモーションには非常に有効だと感じます。
ROBUSKEYを選んだ理由
社内制作のため、写真の通り、非常にシンプルなセッティングで撮影をしています。会議室にLEDライト1灯で、ライティングにムラが出てしまうような環境でも、十分にきれいに抜くことができるということでROBUSKEYに決めました。ライト1灯とグリーンスクリーンのシンプルな構成でも、手間をかけずにキーイングができるというのが魅力です。
ROBUSKEYは、わたしたちのようにあまり予算をかけずに、社内でシンプルなセッティングでやりたいというニーズにぴったりでした。
撮影時にはこんな工夫も
撮影時にスクリプトがある場合には、簡易プロンプターを準備します。
モニターをMacBook Airに接続、ワープロソフトでスクリプトを全画面表示して、インタビュアーがマウスでプロンプターをコントロールするという、実に簡単な仕組みです。事例紹介映像はカメラ目線で撮影していないため、このようにシンプルなプロンプターを使っても、違和感が出ないんですよ。外国の方はその場の雰囲気で話すため、プロンプターではなく、インビュアーが質問したことに答える形式が多く、その方が自然な絵が撮れます。
こういったノウハウが自分たちに蓄積されるのも、社内制作の良いところですね。
制作環境
機材 | Camera:CANON XF100 / Light:LED1000 / Green Screen:日本ウェーブロック KTG-01 |
---|---|
PC | Mac Pro(CPU:2×2.66Ghz / Quad-Core Intel Xeon / Memory:12GB / Video Card:NVIDIA Quadro4000)iMac(モニタとして使用) |
ソフトウェア | Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium ROBUSKEY for Video |
※Adobe、Adobe Premiere Proは、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の登録商標です。
※Macintoshは、米国およびその他の国におけるApple Inc.の登録商標です。
※Intel、Xeonは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の登録商標または商標です。
北條さん、ありがとうございました。企業ブランディングに情熱をもって取り組まれているのがよく分かりました。
最後になりましたが、KVH株式会社についてもご紹介いたします。
[KVH株式会社ご紹介]
KVHは、アジアにフォーカスした通信/ITサービスプロバイダーとして、1999年に米国フィデリティ・グループにより東京を本社に設立されました。企業の重要な情報を、保存から、処理、保護、配信まで、エンドツーエンドでサポートする情報デリバリー・プラットフォーム戦略に基づき、クラウドとネットワークを統合したソリューションおよび最高品質なサービスを提供しています。自社所有のインフラをコアにしたKVHのサービスには、クラウドサービス、データセンター・サービス、マネージド・ネットワークサービス、プロフェッショナルサービスなど、包括的な通信/ITマネジメント・ソリューションが含まれています。 アジア地域の拠点として設立されたKVHは、東京、横浜、大阪に加え、香港、上海、シンガポール、ソウル、釜山、シカゴにも拠点を構え、シームレスなグローバルITサービスを展開しています。顧客は1,890社を超え、その業種は、金融、製造、メディア、ゲーム、Eコマースなど多岐にわたっています。 詳しくはKVHのウェブサイトをご覧ください。